3DCG屋さんの活動記録

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3DCGを活用した映像や没入体験コンテンツの制作をしています。テクノロジーの社会実装に興味があり。テクニカルディレクター。面白いこと新しいことにワクワクする気持ちに『素直』でいつづける。

2025年10月2日木曜日

【備忘録】Blender Cycles × RTX 環境設定ベスト!


 

初期設定はメチャおも!下記設定でサクサク作業!
※The City Generator  (https://superhivemarket.com/products/the-city-generator)


3DCG制作や映像案件で欠かせない Blender + RTX GPU の組み合わせ。特にレンダラーを Cycles に設定した場合、細かいチューニングで制作効率が大きく変わります。自分の備忘録も兼ねて、最適化設定をまとめました。


ちなみにPC環境は

 CPU i9-10900(2.8GHz,20CPUs)

 GPU RTX3060(GRAM 12GB)

 RAM 64GB



1. システム設定(Blender Preferences > System)

  • Render Devices: RTX 環境なら OptiX 一択。

    • CUDA よりも高速で、AI デノイザーが使える。

  • Tile Size:

    • OptiX → 自動最適化なので設定不要

    • CUDA → 512×512 など大きめが良い

  • Persistent Data: ON(リレンダリング時の再コンパイルを回避)


2. Cycles レンダリング設定

  • Sampling

    • ビューポート: 128 samples

    • 最終レンダー: 200~2000 samples

    • Adaptive Sampling: ON

  • Denoising

    • ビューポート: OptiX AI Denoiser

    • 最終レンダー: OpenImageDenoise (OIDN)

  • Light Paths

    • Max Bounces: Diffuse 2–4 / Glossy 4–6 / Transmission 8

    • Clamping (Indirect): 2~10

  • Performance

    • BVH Spatial Splits: ON

    • Persistent Data: ON


3. 作業効率アップの工夫

  • Viewport Shading

    • 基本は Solid + Matcap(軽量)

    • 確認時だけ Rendered(低サンプル+デノイズ)

  • Simplify 機能

    • Subdivision: 2 程度

    • Texture Limit: 2048px

  • シーン管理

    • Collections で可視/非表示を切り替え


4. ハードウェア面の最適化

  • GPU ドライバ: 最新の Studio Driver を推奨

  • VRAM 節約

    • 不要なテクスチャを削除/圧縮

    • 解像度を適正化

  • メモリ不足時の対策

    • CPU+GPU レンダリングを併用


5. プリセット例

  • 高速プレビュー用

    • Samples: 64

    • Denoiser: OptiX

    • Simplify: ON

  • 高品質レンダー用

    • Samples: 1000+

    • Adaptive Sampling: ON

    • Denoiser: OIDN

    • Light Paths: 最適化済み


まとめ

RTX 環境では OptiX + AI デノイズ が鉄板。さらに Persistent Data や Simplify を活用することで、制作中の待ち時間が劇的に短縮されます。案件内容(実写合成・アニメ調・工業製品VP など)によってサンプル数やバウンス数を調整しながら、最適なバランスを見つけていくのがポイントです。

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